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 新型コロナウイルスのワクチンの医療従事者向け先行接種について厚生労働省は26日、専門家による部会を開き、25日までに医療機関から副反応が疑われる事例が3件報告されたと公表した。いずれも回復している。重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」の発生はなく、部会はワクチンについて現時点で「安全性に重大な懸念は認められない」と評価した。

 先行接種は国立病院機構など全国100カ所の医療機関の計約4万人が受ける予定。17日から25日までに2万1896人が受けた。

 副反応疑いの報告があった1人は、19日に富山労災病院(富山県魚津市)で接種を受け、皮膚や口の中にじんましんが出た。食物アレルギーの持病があったという。ほかの2人は悪寒や、手足が上がらない脱力症状が出た。3人とも経過観察のために一時入院したが、回復して退院した。

 接種後の痛みや頭痛、倦怠(けんたい)感といった軽い症状は、副反応疑いの報告対象になっていない。

 今後、1~2週間に1回のペースで部会を開催。死亡事例やアナフィラキシーが発生した場合は当面の間すぐに公表し、それ以外は原則部会の開催時に公表することとした。軽い症状を含めた接種後の症状の変化や体温を日誌に記録する健康調査の対象者は先行接種4万人のうち1万9800人。日誌は一定期間おきに回収し、厚労省の研究班で分析する。(土肥修一)