拡大する写真・図版「ラーヤと龍の王国」から、よみがえった「最後の龍」シスー(右)と主人公ラーヤ (C)2021Disney.All Rights Reserved.(C)2021Disney and its related entities

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 んも~ビックリしちゃうわ。あなたラーヤって言うの? あたしはシスー。きょうだいたちはみんないなくなってあたしが「最後の龍(りゅう)」になっちゃったけど、ごめんなさーい、魔力はもう無いのよ。大昔、魔物のドルーンから聖なる「龍の石」でクマンドラ王国を守ったことは守ったけど、私は石の力を使っただけで、石を作ったワケじゃないの。えっ、「龍の石」って割れちゃったの? 困ったわ~どうしましょう? 世界を救うために、散り散りになった石のかけらを集めて元に戻すって? あらま「犬夜叉(やしゃ)」みたい!

 最後の一文は私の冗談ですが、ディズニーアニメ最新作「ラーヤと龍の王国」に登場する龍のシスーはこんなセリフをぺらぺらとまくし立てるコミカルなキャラです。年齢不詳というかかなりの高齢ですが、ファンキーでノリのいい楽天家のおばさんという趣。吹き替え版は高乃麗さんが好演していますが、試写を見て「新谷真弓さんでも面白かったんじゃないか?」と思いました。威厳とか神秘とか、そんなものをまとってない龍が新鮮で意表を突いていて、物語をうまくドライブしていましたね。

 というのも、ほかのキャラやストーリーの根幹は普通というかありがちで、物語の展開は似通ったエピソードが順番に並ぶ「串団子方式」。ちょっと単線的なんです。でも東南アジアをモデルとした国々の描写は変化に富んで美しく、酸っぱ辛(から)いスープが出てきたりガムラン風の音楽が流れたりして、ファンタジー世界を観光旅行したような気分。本作は3月5日の劇場公開と同時に「ディズニープラス」で配信されるそうですが、ぜひ大きなスクリーンで見て欲しいです。ちなみに配給元から「レビュー公開の解禁は3月2日です」と指定されたので、今回の本欄は月曜でなく火曜更新となりました。

拡大する写真・図版ラーヤは編み笠にマントといういでたち

 物語の舞台は、かつてクマンド…

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