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 火星探査車パーサビアランスが19日に火星へ着陸した際に展開したパラシュートに、米航空宇宙局(NASA)が暗号を忍ばせていた。担当者が会見で「みなさんに見つけてもらうメッセージを仕込んでいる。解読に挑戦して欲しい」と呼びかけ、およそ6時間後、ツイッターに正解が投稿された。そこには挑戦し続けるNASAのモットーが記されていた。

 NASAが公開したパラシュート展開や着地の瞬間の動画(https://youtu.be/WJ6eRHZy0S4別ウインドウで開きます)によると、パラシュートは赤と白に塗り分けられていた。ツイッターで回答が示され、NASAが正解だと認めた解読法によると、赤と白は、赤を1、白を0とみなす2進数。10進数の1は2進数で「01」、2は「10」、3は「11」……となり、これが白赤、赤白、赤赤……と示されている。

 この方法で読み解くと、パラシュートの最も内側の4文字は4、1、18、5。アルファベット順でd、a、r、eとなる。同様にすべて解読すると、「dare mighty things(あえて困難に挑戦を)」となる。これは、ルーズベルト大統領の演説の一節で、パーサビアランスを開発したNASAのジェット推進研究所(JPL)のモットーという。また、パラシュートの最外縁の文字は、JPLの緯度と経度(北緯34度11分58秒、西経118度10分31秒)になっていた。

 こうした暗号が仕込まれていることは、NASAでも着陸やパラシュートにかかわるごく一部のメンバーしか知らされていなかったという。JPLで火星探査に携わる石松拓人さんは「2012年に着陸した探査車キュリオシティも、タイヤの跡がモールス信号で『JPL』となる仕掛けがあった。今回もJPLらしい遊び心だ」と話した。

 NASAはまた、探査車が録音した火星の風の音も公開。担当者は「火星に座っている自分を想像して、耳を澄ましてみてください」としている。(小川詩織)