会場数大幅に縮小 今夏の阿波踊り、事業計画骨子

伊藤稔
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 阿波おどり実行委員会(委員長・内藤佐和子徳島市長)が25日開かれ、今夏の阿波踊りについて会場数を大幅に減らして実施する事業計画の骨子を事務局(市観光課)が公表した。新型コロナウイルスの感染が終息しないなか、感染症対策を施して観客・踊り手・スタッフの安全確保を最優先するとしている。

 骨子は事業計画のたたき台となるもの。昨秋の実証イベントや、踊り手団体との意見交換会も踏まえ作成した。

 骨子によると、日程は例年通り8月12~15日の4日間。会場は、有料演舞場の藍場浜公園と、選抜阿波おどりが開かれるあわぎんホールのみを基本とする。無料演舞場など会場外での阿波踊りは観客をコントロールできず、感染が続くなか踊り手グループの連や観客が十分に集まらないことも想定されるため会場規模を縮小する。今後の感染状況や踊り手の参加の意向をみて、南内町演舞場やアスティとくしまの追加開設の検討も提案している。

 踊り手の感染症対策では、夏場にマスクを着用して演舞するのは熱中症リスクが高く現実的ではないとして、演舞場内では十分なソーシャルディスタンスの確保のみで対応する。会場の座席は観客同士の間を空けて全席指定席とし、チケットは昨秋の実証イベントで導入したデジタルチケットを本格導入する。開催判断は、県内での感染の広がりを示す「とくしまアラート」の発動状況に加え、全国的な緊急事態宣言の状況も考慮するという。

 これに対し委員からは、「これでは経済効果が小さい。もう少し大胆にプランニングして、感染状況に応じて縮小していく方が良い」「運営する事業体も会合に出席してもらうべきだ」などの意見が出た。内藤委員長は「コロナの状況をみながら、参加連の意向を聞いてやっていくことが必要」と話した。(伊藤稔)