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 奈良県奈良市は25日、匿名の男性が計3千万円を市立小中高校3校に寄付したと発表した。男性は24日、現金をポリ袋に入れて、それぞれの学校に持参したという。市は、3千万円は各学校の教育活動に活用していくという。

 市などによると、奈良市立春日中学校では24日午後2時40分ごろ、白色っぽい帽子とジャンパーを着た高齢の男性が自転車に乗ったまま校門から入ってきた。草むしりをしようとしていた業務員の女性(54)に、白いポリ袋を渡し、「これを校長か事務長に渡して」と言付けて立ち去った。

 女性はすぐにポリ袋を坂本静泰校長(59)のもとに届けた。坂本校長が中身を確認すると、中には銀行の紙封筒に入った100万円の束が10束入っていた。

 坂本校長は「突然のことで驚いています。大変ありがたいことです。お礼を申し上げたいので、どなたなのか名乗り上げていただいたら幸いです」と取材に語った。

 この日、近くの小学校と高校にも、同じ男性と思われる人物が自転車に乗って現れていた。市立済美小学校には午後2時30分ごろ、市立一条高校には午後3時ごろ、それぞれ白いポリ袋で1千万円ずつを手渡した。済美小学校では、学校の受付に「これを子どもたちのために使ってください」と伝えていたという。(福岡龍一郎)