ミュージカルで環境問題を啓発、高校生が企画 鳥取西

矢田文
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 鳥取県立鳥取西高校の生徒らが、環境啓発をテーマにしたミュージカル「The Flowers by the Way ~環境啓発の声を鳥取から世界へ~」を3月31日、鳥取市のとりぎん文化会館小ホールで公演する。海洋プラスチック問題、気候変動、種の絶滅。少しでも意識してもらいたいと企画した。

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 物語の舞台は、両極端な二つに分断された世界だ。一方は、自然があふれているが近代文明がゼロの世界。もう一方は、文明化が進み超ハイテクだが自然がゼロの世界。引かれ合う2人の主人公も、大きな壁でそれぞれの世界に離ればなれになってしまう。自然と人間、二つの世界が歩み寄るためには――。

 発案したのは、2年生の定久絵美さん(17)。1年生のときオーストラリアに2週間ほど滞在し、日本の環境意識の低さを感じたことがきっかけになった。

 「環境問題の問いに対して、日本ならイエス・ノーで答えるところ、オーストラリアではイエス・ノーだけでなく自分の意見をしっかりと伝えようとする人が多い」(定久さん)。現地で感じたことを還元できないかと、コロナ禍で学校が休校になった際に、思いを脚本に落とし込んだ。

 休み明けに先生に脚本を見せると、本格的にミュージカル公演に向けて話が進むことに。定久さんの思いに共感した同高の生徒ら約20人が集まり、昨年10月ごろから、稽古を重ねてきた。演劇が初めてという生徒もおり、鳥取大学の西岡千秋教授らから歌唱・舞台指導を受ける。

 もう一人の主人公を演じる2年生の岸本隼和さん(17)は海洋プラスチック問題に関心を持ち続けていた。演劇部に所属しているが、これまでは主に小道具担当で大きな役は初挑戦という。

 あまり歌が得意ではなかったというが、「海洋問題は一人の力で解決できない。鳥取の海を汚したくないという使命感もあり、環境への意識の輪を広げることに寄与していきたい」と役を引き受けた。

 定久さんは「コロナ明けの社会をどうするかなど、このタイミングで環境問題について考えることが必要だと思う。啓発の思いを大切に、みんなで作品を作り上げたのでぜひ見て欲しい」と話す。

 世界中の人に環境問題を考えてもらいたいという思いからミュージカルは全編英語。日本語の字幕もスクリーンに映す。

 開演は午後5時。当日500円(前売りはなし)。問い合わせや予約は実行委員(theflowersbytheway@gmail.comメールする)へ。ミュージカルで得た収益は、県内の環境保全活動に充てるという。(矢田文)