出雲観光、ガイド役は現役CA JALが20人を派遣へ

杉山高志
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 新型コロナウイルスの影響で低迷する観光需要の喚起策として島根県出雲市は5月から、日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)が市内の観光タクシーのガイド役を務める独自の施策を始める。国際線運航休止や国内便の減便でCA業務に余裕が出た同社と、接客に慣れ、語学も堪能な「おもてなしのプロ」に期待する市の思いが一致した。

 「出雲の観光イメージアップ事業」で、出雲周遊観光タクシー「うさぎ号」にCAが同乗して市内の名所をたどり、由緒や歴史、見どころやおすすめ料理などを案内する。3月補正予算に300万円を計上した。

 市によると、うさぎ号の運行は昨秋、新型コロナ対策の一環で始めた。しかしガイド役のボランティア団体の人員に限りがあり、利用が集中すると希望に応えられないこともあった。

 こうした状況に、市が出雲空港に乗り入れているJALの山陰支店に相談。同社は地域振興支援策の一環として、運航休止中の国際線のCAを中心に人を振り向けることでまとまった。

 計画では本社から20人ほどが派遣される。3月末から出雲地方の知識を習得する講座受講やタクシー同乗研修を実施。5月から火~木曜の週3日、うさぎ号に1人ずつ同乗する。出雲大社近くの観光案内所「神門通りおもてなしステーション」にも配置される。派遣は12月までの予定。

 接客のプロの心強い応援に市の担当者は「大変ありがたい。既存のガイドにも励みになり、出雲観光全体に良い影響があると思う」と歓迎している。(杉山高志)