夫婦別姓、野田・青野氏「決着を」朝日地球会議plus

編集委員・秋山訓子
【動画】地球会議plus「夫婦別姓なんで足踏み?!」
[PR]

 野田聖子自民党幹事長代行と青野慶久サイボウズ社長が、3月3日からオンライン配信する「朝日地球会議plus」で、選択的夫婦別姓をテーマに議論した。

 野田氏は、自民党内で選択的夫婦別姓をめぐる議論が始まったことについて、「これだけ動きが活発化しているので、そろそろ決着をつけたい」と法制化に向けて強い意向を示した。一方、青野氏は「企業として選択的夫婦別姓に賛成といいたい企業が増えているのではないか。(声を)集めて政治家に伝えてみたい」と経済界から声を上げることに意欲を見せた。

 青野氏は結婚後、自分が名字を変えて通称として「青野」を名乗っている。「これが手続きや使い分けが大変」として、具体例として米国出張の時、現地の部下にホテルを予約してもらったところ「青野」姓で取っており、戸籍名が掲載されているパスポートで身分証明が出来なかった経験を紹介した。青野氏は2018年に、夫婦別姓を認めない戸籍法は憲法違反だとして訴訟を起こしている。

 野田氏は「同氏を名乗るのも自由、別氏を名乗るのも自由。様々な家族の形態をみんなが認めていく。そのスタンスは20年前と変わっていない」として、一貫して選択的夫婦別姓を求めてきたと語った。

 また選択的夫婦別姓をめぐる自民党内の状況について、「安倍政権では、首相自らが反対なのだから議論をしないというのが暗黙のルールみたいになっていた」「自民党が(2009年に政権を失って)野党になってから、自分たちの立ち位置を民主党(当時)の個人主義と対比させる形で、家父長制とか明治時代のように、お父さんが一番偉くてお母さんは台所でごはんを食べるみたいな、そういう『イズム』に少しシフトしている気がする。以来この7、8年、(夫婦別姓の議論は)封印されてきた」と説明した。そのうえで「これだけ(党内で)動きが活発化しているので、そろそろ決着をつけたい」と述べた。

 また、選択的夫婦別姓を求める人たちが個人で何ができるかについて、野田氏は「ネットやSNSであればお金はかからないし、国内は世界中の人たちにアクセスすることができる。世界の人から『おかしいよね、変えたらどう?』というムーブメントも起こせる」とネットの活用を勧めた。

 例として女性蔑視発言で森喜朗元首相に世界中から批判が集まり、東京オリンピックパラリンピック大会組織委員会の会長を辞任したことを挙げた。

 青野氏は「陳情アクションといって、地方議員から動かそうと、地元の自治体に陳情を出して採決をとってもらっている」と地方からの動きを紹介した。

 さらに青野氏は、企業の変化について「少子化で採用が難しくなり、男女格差がある会社と見られたらそれだけで採用ができない。女性が会社の中でも重要な役割を担うようになってきている」として「(企業の声を)集めてみて政治家に伝えてみたい」と経済界から声を上げることに意欲を示した。

 他にも野田氏は、選挙で選択的夫婦別姓に賛成する議員を応援することなども提案した。(編集委員・秋山訓子)

Think Gender

Think Gender

男女格差が153カ国中121位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]