「原発事故の教訓どこに」伝承館への疑問 展示見直しも

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力丸祥子、関根慎一 大宮慎次朗、太田原奈都乃
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 東京電力福島第一原発から北に4キロ。津波で被災した沿岸部に広がる荒野に昨年9月、前庭の緑の芝が映える鉄筋コンクリート3階建てのガラス張りの施設が開館した。

 施設がある福島県双葉町は昨春に原発事故による避難指示が一部で解除されたが、インフラが整わないためまだ人は住めない。県全体では、いまも約3万6千人が県内外で避難生活を送る。その記録と教訓を伝えるため、県は国の予算約53億円を使って「東日本大震災原子力災害伝承館」を建て、1月末までに約3万4千人が訪れた。

 第一原発の建設にも携わった元作業員の栃本信一さん(68)=南相馬市=も来館者の一人だ。原発の近くにあった自宅や先祖伝来の畑は、県内各地の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設の用地となった。それだけに「二度と事故を起こさないため、安全神話を信じ切っていた『負の面』も含めた展示」を期待していた。

「リアルさに欠ける」

 館内には「事故直後の対応」…

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