拡大するコロナ禍のつぶやき② デザイン・岩見梨絵
コロナ禍でのツイッターで話題となったものに、「お金配り」がある。
最も有名なのは、衣料品通販サイト運営会社「ZOZO」の創業者、前沢友作氏によるものだろう。前沢氏が自腹で100人に100万円、合計1億円を提供するとツイッターで呼びかけたのは、2019年1月のこと。それ以来、類似の企画が次々と生まれ、感染拡大後は「コロナで困っている人を助けたい」としたアカウントが加わってツイートが急増した。
拡大する【グラフ】「お金配り」を含むツイート数の推移
だが、ツイッターの世界を探っていくと、配っているのは必ずしも前沢氏のような資産家ばかりではないようだった。
どんな人なのか。受け取った人の思いは。つぶやきをたどった。
息子との心中も考えた女性「なんとか死なずに済んだ」
宮城県に住む女性(55)は、ATMの前で通帳を持つ手が震えるのを感じた。振り込みが記載された通帳には、10万円の金額とともに「マエザワユウサク」と書かれていた。
昨年10月末、ツイッターのある投稿に目がとまった。
《このコロナ禍でも負けずに…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:3840文字/全文:4275文字
【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら