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 政府の一斉休校要請から1年がたった。コロナ禍は学校や子どもにどんな影響を与えたのか。緊急事態宣言下の小学校を訪ねた。

 「ブーン」。静かな音楽室に、換気扇や空気を循環させるサーキュレーターの回転音が響く。マスク姿の児童33人は1メートルほど離れて座っている。横浜市立日枝小学校4年生の音楽の授業だ。

 「次はあなた」。稲谷明子先生に指名され、児童が合唱曲「この星に生まれて」を、ひとりひと言ずつ歌う。みんな小声だ。

 文部科学省のマニュアルは「室内で近距離で行う合唱」は感染リスクが高いとする。「密」を避けて歌うために考えた末の授業だが、「小声だと音楽という感じがしないな」と児童たちは言う。稲谷先生は「皆で歌える日はいつになるのか」。住田昌治校長は「コロナに翻弄(ほんろう)される日々がここまで続くとは思わなかった」と話す。

 昨年2月27日夕、安倍晋三前首相は突然、全国すべての小中高校と特別支援学校に臨時休校を要請した。

 住田校長は帰宅中の電車でスマホを見て、ニュースを知った。「まさか」。1年を締めくくる年度末の時間がいきなり消えた。下車して学校に電話すると、誰も知らない。職員室にどよめきが広がるのを感じた。

 3月2日以降、全国のほとんど…

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