子どもの貧困を考える 水戸市でシンポ

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 子どもの貧困問題を考える「子どもの貧困対策 全国キャラバンin茨城」が28日、水戸市茨城県水戸生涯学習センターで開かれた。登壇者がそれぞれの立場から見た子どもの貧困を報告し、参加者らを交えて「自分たちに何が出来るか」を話し合った。

 公益財団法人「あすのば」(東京都港区)の主催。初めに県の担当者が、2018年度に実施した県内の子どもの生活実態調査の結果として、経済的な理由で食料の購入などが出来なかった経験は、両親がいる家庭は2割弱だったが、母子家庭では5割超に達していたことを報告。「コロナ禍でこの差がさらに広がっているのではないかと懸念している」と述べた。

 続くパネルディスカッションでは、外国人支援をしている人や留学生らが、身の回りの貧困を報告。親のいない子らが暮らす児童養護施設職員の関貴教さん(44)は、進学して施設を出た明るい子が突然に自死したという出来事を話し、「進学の給付金などカネの支援は増えた。だが、家族がいない子は孤独感にさいなまれ、私はそれこそが『子どもの貧困』だと思う。つながり続けるヒトの支援が必要だ」と語った。

 キャラバンは16年に沖縄県でスタートし、茨城は39都道府県目。来年度中の全国一巡を目指している。