小中生プログラミング大会、最優秀は小5「太陽系の旅」

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 発想力や表現力などを競う「第5回全国小中学生プログラミング大会」の最終審査会と表彰式が28日、開かれた。グランプリ・総務大臣賞は、東京都小平市立小平第二小5年、尾崎玄羽さん(11)の「太陽系シミュレーションゲーム」が受賞した。新型コロナウイルス感染防止のため、式はオンラインで開催された。

 グランプリ作品は、地球から静止軌道まで伸びるケーブルを持つ「宇宙エレベーター」から宇宙船で太陽系を旅する、という設定のシミュレーターゲーム。惑星や衛星の自転・公転速度、引力などの比率は実際の数値を調べて入力した。尾崎さんは、三角関数をお父さんに習って作品を完成させたという。

 表彰式で尾崎さんは「いろんな人の役に立つプログラムを作っていきたい」と感極まった様子で話していた。審査員長を務めたCGアーティストの河口洋一郎・東大名誉教授は「(小惑星探査機)はやぶさ2といった日本がリードするテーマの宇宙開発にも一石を投じた作品だ」と評価した。

 準グランプリには、東京都杉並区立東原中1年、宇枝礼央さん(13)の「Color Overlap」が選ばれた。光の3原色をテーマにしたパズルゲームで、登場する王様の人柄をイメージした音楽も自作した。宇枝さんは「ただのパズルではなく、ストーリーをつけて没入感を高めたかった」と話した。

 全国から、前回の倍以上となる785作品の応募があった。20年度から小学校でプログラミング教育が必修化されている。コロナ禍での「新しい生活様式」を意識した作品も目立った。

 審査会では、入選した11作品の制作者がオンライン会議システム「Zoom」で、工夫した点などについて審査員からの質問に答えた。この日は「子どもとコンピューターのこれからについて語ろう」と題したトークイベントも。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)の主幹研究員/准教授の豊福晋平氏と、教育ITライターで保護者として家庭学習にコンピューターを活用している神谷加代氏が、Zoomを通じて語り合った。子どもたちがプログラミングに興味を持てるよう、家庭で何ができるかなどについて意見が交わされた。

 大会は、角川アスキー総合研究所とNPO法人CANVASでつくる実行委員会が主催し、朝日新聞社が共催。パソコンやスマートフォン・タブレットで動くプログラム、アプリ、ゲームなどの作品が寄せられた。

 ほかの受賞作品は次の通り。(敬称略)

【優秀賞】

 ◇小学校低学年部門 東京都渋谷区立中幡小2年 千葉 紫聞「Back 2 Back」

 ◇小学校高学年部門 滋賀県守山市立速野小6年 越智 晃瑛「点体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)」

 ◇中学校部門 長野県・信州大教育学部附属松本中1年 水谷 俊介「Birds AI ぴーちゃん」

【奨励賞】

 ◇東京都東京都市大付属小3年 池田 蒼生「ほおずき電光表示板」

 ◇津市立千里ケ丘小6年 白川 瑛士「階段掃除ロボ Ver2」

 ◇埼玉県白岡市立篠津中2年 広辺 洋輔「バランス迷路うちトレ」

 ◇岐阜県関ケ原町関ケ原小6年 古山 芽吹「おじいちゃんの飲みすぎ防止システムⅡ」

 ◇千葉県君津市立松丘小3年 渡邉 太智「健康にすごそう ぼくのコロナ対策」

 ◇東京都・アメリカンスクールインジャパン 中学2年 ミシュースティン勇利/小学6年 ミシュースティン衣利那「いびきバスター」