安保理、北朝鮮への追加制裁の意見割れる 中ロが反対

ニューヨーク=藤原学思
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 北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射したことを受け、国連安全保障理事会は30日、欧州の理事国の要請で対応を協議した。安保理外交筋によると、米国や欧州の理事国は北朝鮮に対する追加制裁に賛成する意見を述べたが、中国とロシアが反対したという。

 この問題では、安保理の下部組織にあたる北朝鮮制裁委員会が26日、米国の要請で会合を開催。今回の協議は、英国、フランスアイルランドエストニアノルウェーが求めて実施された。協議は非公開で、決議や公式文書の採択はできない形式のものだった。

 欧州の理事国は協議後、各国連代表部の公式ツイッターで「北朝鮮によるミサイル、核の開発は国際の平和と安定にとって大きな脅威だ」(フランス)などと非難。外交筋によると、協議を要請した5カ国の他に、米国も追加制裁の可能性に言及した。

 ただ、北朝鮮の後ろ盾となっている中国とロシアは追加制裁に反対。逆に、新型コロナウイルスが広がる中での人道支援の必要性を強調し、すでに科している制裁の解除が必要だと訴えたという。

 バイデン米政権はミサイル発射を「安保理決議違反だ」と明言している。トーマスグリーンフィールド国連大使は29日、会見で「ニューヨークで取りうる追加措置を検討している」と語っていた。(ニューヨーク=藤原学思