女子はスカート、固定観念なくそう 変わる静岡の公立中

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阿久沢悦子
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 男子は詰め襟、女子はセーラー服が主流だった静岡県内の公立中学校の制服が変わり始めている。女子がスカートの他にスラックスを選べるようにしたり、シャツの上にベストやカーディガンを自由に組み合わせたり。先進的な取り組みを追った。(阿久沢悦子)

 藤枝市立青島中学校は2019年4月、新しい制服を導入した。男女共通で、ブレザー、スラックス、スカート、リボン、ネクタイ、カーディガン、ベストの7アイテムを自由に組み合わせることができる、とした。

 加藤靖校長は「本校の教育目標は自立と共生。服装を気候や気分に合わせて自由に選ぶことは自立の基本だ」とねらいを語る。性自認とは異なる制服を強制されているトランスジェンダー(TG)の子どもたちを、楽にしてあげたいという思いもあった。

 とはいえ、制服に関する固定観念は強い。女子がスラックスを選びやすいように、学生服の販売店に「スラックスをスカートより安くして」と頼んだ。

 19年度は2人、20年度は10人がスラックスを選んだ。今、教室には様々な組み合わせの制服を着た子が混在する。自由な制服にひかれて、市内の他の中学校区から区域外通学をする子や、北海道からの転入希望もあった。

 新3年の水沢紗良さん(14)はスラックスとスカートを日替わりではく。「両方あれば、1年に入学してきた妹と交互に着られる。ネクタイとリボンもその日の天候や気分で決められて、楽しい」

 加藤校長は「これからの社会では、多様性を認める態度が求められる。制服の自由化は同調主義を緩める第一歩だ」と話す。

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