障害あるぼくは助けるべき存在か 農場で働き得た自信

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天野彩
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 北海道の十勝地方、新得町にある「共働学舎新得農場」では、全国から集まった様々な人が共同生活をしながら働いている。

 障害者、引きこもりだった人、社会で居場所を見つけられなかった人。立場の異なる人たちが酪農で汗を流し、一緒に生活して学び合う。そんな場所だ。

 同じ十勝地方の豊頃町で生まれ育った山田卓耶さん(34)は、学舎ではタクと呼ばれている。15年前からここで働いている。

写真・図版
高校卒業後から共働学舎に住む「タク」こと山田卓耶さん。ここに来て15年が経った=2020年11月18日、北海道新得町

 タクは農場での共同生活を通して「できること」を積み上げてきた。だから、障害者の「できないこと」ばかりに注目し、「異質で、助けるべき存在」としがちな世の中に疑問を感じている。自分は助けられるべき人間なのかと。

 タクは発達障害と軽度の知的障害があり、小中学校では特別支援学級に通った。高校卒業後すぐ、ガソリンスタンドでアルバイトを始めた。

 だが、おつりの計算が暗算で…

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