9番がフェンス直撃の一打 打率1割でも「自分が優位」

伊藤雅哉
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(31日、選抜高校野球 明豊5-4中京大中京)

明豊・簑原英明捕手(3年)

 堅守の明豊を支える捕手は打席でもしたたかだ。

 四回、2点を先取してなお2死一、三塁。9番打者は狙っていた直球をたたく。左中間フェンス直撃の2点適時二塁打になった。

 この打席まで打率1割。それでいて初先発の中京大中京・柴田青を見下ろしていた。「相手投手は甲子園の経験も少なくて、自分が精神的に優位」

 持ち味は守りだ。六回に2点差に迫られ、左の太田虎次朗から右の京本真(まこと)に継投。「まだリードしている。自分がバタバタしてはいけない」と落ち着いていた。

 「中学2年からつけている」というノートに相手打線の弱点を書き、頭にたたき込むのが日課。投手陣には要点だけ伝える。「コミュニケーションが一番大事」と言い、打てなくても堂々としていられるのは「捕手の役割を果たしている」自負があるからだ。

 2年前の春、スタンドで先輩たちの4強進出を見た。それを上回り、初の決勝へ。今日の打撃に浮かれることなく、守りでチームをリードし続ける。伊藤雅哉