JASRACが最高裁上告 音楽教室めぐる著作権料訴訟

赤田康和
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 ヤマハなどの音楽教室が日本音楽著作権協会JASRAC)を相手取り、著作権料を徴収する権利がないことの確認を求めた訴訟で、JASRACは31日、一部敗訴した控訴審知財高裁判決を不服として最高裁に上告した。

 この訴訟は、音楽教室でのレッスン時の演奏が著作権法22条が定める「公衆に直接聞かせることを目的とする演奏」にあたるかが争点。一審・東京地裁は、レッスン時の講師の演奏と生徒の演奏のいずれも「公衆に直接聞かせる目的の演奏」にあたるとし、JASRACの主張を全面的に認めた。

 一方、知財高裁は3月18日の判決で、音楽教室でのレッスン時の演奏について、講師の演奏には著作権を認めたが、生徒の演奏は技術の向上が目的で、本質は「講師に演奏を聞かせ、指導を受けることにある」と指摘。JASRACには生徒の演奏について著作権料を請求する権利がないと判断した。

 JASRAC側は判決後の記者会見で「失望した」「色々な問題がある」などと強く反発していた。教室側も、講師の演奏には著作権が及ぶとした判断に納得できないとして、上告する方向で準備している。赤田康和