ラグビーチームが防犯呼びかけ スポーツと警察協力進む

河野光汰
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 大阪府警住之江署が大阪市住之江区を本拠地とし、ラグビートップリーグに所属するNTTドコモレッドハリケーンズに「特別防犯アンバサダー」を委嘱した。府内ではスポーツチームと府警の連携が進む。地域とチーム双方によい効果が期待できるという。

 3月17日、レッドハリケーンズの本拠地で式典があり、住之江署の中島新吾署長=当時=がチーム代表の王子拓也選手に委嘱状を渡した。

 チームは今後、子ども向けラグビー教室で防犯の大切さを呼びかけるほか、署が作る予定の防犯動画に選手が出演する。チームのウェブサイトで防犯情報も発信していく。

 レッドハリケーンズはこれまでも、自転車のかごに付ける盗難防止カバー4千個を署や住之江区役所に寄贈してきた。さらに社会貢献活動に取り組みたいというチーム方針と管内の防犯意識を高めることをめざす署のねらいが一致した。中島署長は「警察が呼びかけるよりも効果絶大だと考えている。頼もしい」と期待を寄せた。

 府内では警察とスポーツチームがタッグを組む動きが続く。3月には、堺市に本拠を置くバレーボールVリーグの堺ブレイザーズと堺署などが、地元の小学生を対象とした交通安全講習を開いた。

 2019年にはプロ野球オリックスと府警生活安全指導班が京セラドーム大阪大阪市西区)で、自動車関連犯罪の被害防止を呼びかけるグッズを配った。

 府警幹部は「地域で影響力のある選手が直接呼びかけることで、一層の防犯意識の高まりが期待できる」。地域スポーツの振興戦略に詳しい林直也・関西学院大教授(スポーツ経営学)は「チームも社会貢献活動に参加することで、地域社会での存在感をアピールできる場になる」と連携の効用を語る。(河野光汰)