名門オケ楽団員「年金支給まで無収入」 迫る定年に不安

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岡純太郎
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 オーケストラの楽団員はいつ引退するべきなのか――。金沢を拠点に活動する「オーケストラ・アンサンブル金沢」(OEK)で、演奏家の定年制を巡って、議論が起きている。

 1988年のOEK創設時からの楽団員で、クラリネット奏者の木藤みきさん(60)は、3月末に60歳の定年を迎えるが、その顔は浮かない。「年金支給が始まるまでの間、無職、無収入では生きていけない」。厚生年金の支給開始年齢の原則65歳への引き上げで、定年後、収入の空白期間が生まれるからだという。

 石川県小松市出身。学生時代、留学先のオランダで地元・石川に楽団ができることを知った。オーディション用のデモテープを国際便で送付し、入団。以来33年。北陸を代表するオケの「音」を作り上げた自負がある。

 高年齢者雇用安定法では、企業に年金の支給開始年齢までの雇用確保の努力義務を設けているが、同楽団は事務員としての再雇用しか認めていない。「楽団に残るなら、プロの音楽家として最後までいたい」

 不安は、生活の問題だけでは…

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