文学に描かれた天災 県立文学館で展示

永沼仁
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 地震や洪水、感染症をテーマにした文学作品を紹介する展示会「文学に描かれた天災」が、山梨県文学館の閲覧室で開かれている。随筆や小説など数十点の単行本などを手に取って見ることができる。4日まで。

 会場には、菊池寛(1888~1948)が流行性感冒を恐れる人間を扱った小説「マスク」、明治40(1907)年の笛吹川の水害について描いた井伏鱒二(1898~1993)の小説「中島の柿の木」など文豪の作品が並ぶ。

 このほか、県出身の北条裕子さんが東日本大震災をテーマに描いた小説「美しい顔」、甲府盆地の風土病「日本住血吸虫病」についてつづった甲斐市の橘田活子さんの詩集「茶碗(ちゃわん)の欠片(かけら)」など、最近出版された作品もある。

 担当者は「天災に人間がどう向き合ってきたのか、資料を手に考えてほしい」と話す。入場無料。問い合わせは同館(055・235・8080)へ。(永沼仁)