名古屋場所といえば「暑い」 かつて「熱帯場所」の異名

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松本龍三郎
【動画】なるほど大相撲「地方場所編」名古屋場所
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 例年は大阪である大相撲春場所が今年、東京・国技館で行われ、大関復帰をめざした照ノ富士の4場所ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今後の地方場所開催は不透明だが、本来なら次は、7月の名古屋が舞台となる。

 大相撲の年6場所のうち、最後に本場所へ昇格したのが名古屋場所だった。季節柄、その印象は、なんと言っても「暑い……」。

 1958年に本場所となってから7回目までは、名古屋城二の丸にある現在の会場ではなかった。定員約7900人の金山体育館(名古屋市中区)が会場で、そこには当時、冷房設備がなかった。

【マンガ動画】なるほど大相撲・地方場所編

昨年の春場所を最後に開催が途絶えている大相撲地方場所の魅力について、マンガでわかりやすく解説します(制作:朝日新聞デザイン部)

 会場には連日、大勢の観客が詰めかけた。館内は蒸し風呂状態で、上半身裸で観戦する人も目立ったという。その暑さから、ついた異名が「南洋場所」「熱帯場所」だった。

 館内には氷柱が置かれ、花道などの通路で酸素を放出して、場内の温度を下げる試みもあった。まだ館内で喫煙できた時代。「7分間休憩します。危険ですからたばこは絶対におやめ下さい」とアナウンスが流れたそうだ。酸素放出で「2度くらいは温度が下がる」と当時の朝日新聞にある。

 65年からは冷房完備の愛知県体育館に会場が移された。それでも外の暑さが影響してか、名古屋は「荒れる場所」と言われてきた。

 58年以降、賜杯(しはい)を1度だけ抱いた力士30人を場所別で見ると、ここ5年続けて初優勝者が出ている初場所(東京)が最多で9人。名古屋場所は8人と2番目に多い。春場所(大阪)が4人、九州場所(福岡)が1人だから、地方場所の中では突出している。

 2018年の名古屋場所7日…

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