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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍への抗議デモで多数の死者が出たことについて、国連のグテーレス事務総長は2月28日、報道官を通じ、「ミャンマーにおける暴力的な弾圧を強く非難する。死者、重傷者が増えていることに深い憂慮を抱いている」とする声明を発表した。

 グテーレス氏は「平和的な抗議者に対し、死を引き起こすような武力行使、恣意(しい)的な逮捕をすることは容認できない」と指摘。また、「選挙を通じて表明されたミャンマー市民の意思を尊重し、抑圧をやめなければならないという明確なメッセージを国軍に送るべく、国際社会が団結することを求める」としている。

 欧州連合(EU)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表も28日、「武装しているわけでもない市民を銃撃する治安部隊は、国際法を露骨に無視しており、その責任を問われなければならない」と厳しく批判し、ミャンマー国軍当局に対し、「武力行使を即座にやめ、表現の自由、集会の自由を守らねばならない」と訴える声明を出した。

 EUは2月下旬、ミャンマー国軍の関係者らに制裁を科す方針を決めており、「一連の事態に対して、近く措置を取る」と改めて表明した。(ニューヨーク=藤原学思、ブリュッセル=青田秀樹)