拡大する写真・図版コロナ禍のつぶやき③ デザイン・岩見梨絵

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 人との接触機会を減らすよう求められるコロナ禍は、社会のなかで孤立し、孤独感を募らせる人を増やした。政府は2月、「孤独・孤立問題」に取り組む担当大臣を新設。自殺者の増加などで、コロナ禍の中での孤独は政治課題にもなっている。

 ツイッターの世界でも、その痕跡はうかがえる。ツイッターの投稿を分析すると、昨年1月~今年2月末の1年2カ月で、「コロナ」と「孤独」の両方の言葉を含むツイートは計約23万5千件。感染者が増えはじめた昨年3月から急増し、緊急事態宣言が出た昨年4月と今年1月にピークを迎えている。

 コロナ禍の孤独や孤立は、家族がいる人にも無縁ではないようだ。《家族に会えない》《親の死に目にも会えない》――。ツイッター上ではそんな悲鳴が飛び交う。本人や家族が感染して入院したり、隔離されたりしている人に加えて、病院や高齢者施設では家族でも面会を制限するようになっているためとみられる。

 つぶやきの当事者に思いを聞いた。

    ◇

 《コロナ禍では「入院=お別れ」。そんな孤独はさすがに可哀想だ》

 札幌市の行政書士、工藤正幸さん(56)は今年1月、こうツイートした。

 肺がんで入院していた母親(81)を昨年末、自宅で引き取って介護することにした。きっかけは、病院の面会制限で母親に会えなくなったことだ。

拡大する写真・図版工藤さんのツイート。1月24日には《肺がん末期の母は昨年末に退院、我が家へやってきた。(略)1月は仕事を全休。妻と二人三脚で絶賛介護中!》とつぶやいた(画像の一部を加工しています)

 母親に肺がんが見つかったのは一昨年の夏。昨年秋には医師に「もう治療法がない」と言われ、「余命3カ月」と宣告された。

 その後、緩和ケアを受けるために入院していた病院では、当初週1回30分間の面会ができた。だが札幌市内で新型コロナウイルスの感染者が増えたこともあって、12月には一切面会ができなくなった。

 「母は意識もしっかりしていて…

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