白熱バトルは根尾・京田だけでない 「大穴」堂上に期待

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竜党のつぶやき 中日ドラゴンズへの深すぎる愛

 「春の白熱バトル! 京田陽太vs根尾昂 どうなる正遊撃手争い」。これは2月下旬に発売された「月刊Dragons」3月号の表紙に刷られた文句である。

 いや、ちょっと言い過ぎでは、と思ったのは私だけだろうか。いくら打撃が低調だとはいえ、リーグでも屈指の守備の名手に成長した京田に対し、1軍でもわずかな出場経験しかない根尾がレギュラーを奪うとは考えにくい。

 そもそも根尾は急成長するタイプではないように思うのだ。

根尾は「SDGs型」

 同学年の広島の遊撃手・小園海斗と比べるとよくわかる。天才的な小園は、ルーキーイヤーからいきなり頭角を現したが、昨年は打撃が振るわず2軍暮らしが長かった。一気に出力をあげて、高くけわしい山に登るような成長曲線を見せる小園を、仮に「高度成長型」と呼ぶのなら、根尾は少しずつ着実に進化しつつ、覚えた技術は忘れない、持続可能な「SDGs型」といえる。

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 ずっと練習試合で安打を重ねているし、根尾本人が「ショートを狙う」と明言しているので仕方ないが、ファンとしては「期待バブル」を厳に慎み、じっくりと育つのを待ちたいものだ。与田剛監督も3月からの根尾の外野での出場を示唆している。

 2軍キャンプでは、ドラフト3位ルーキーの土田龍空(りゅうく)の守備が注目された。確かに素人目からも、捕る・投げるのスピーディーな動きが目につく。打つほうはシート打撃でも、練習試合でも球がなかなか前に飛ばないらしいが、逆にそこを「大物の証し」と買う向きもあるようだ。18歳のときの荒木雅博にそっくり、というわけである。

 首脳陣は、遊撃に石川昂弥を使う構想も試しているようだ。大型遊撃手の割には、練習試合ではけっこう器用に守っている。

 与田監督は、選手に複数のポジションを守れる能力を求めているようだ。というか、なんだかんだいっても内野陣レギュラーが固まりつつあり、若手が割って入ろうとするならば、外野を守れないと使いにくいからだろう。

 「遊撃手争い」をクローズアップする裏の目的は、京田を刺激して、打撃術の向上をなんとか促したい、ということだと思う。打点1をたたき出す打力と、相手の得点1を防ぐ守備力は等価である。ならば正遊撃手はとりあえず京田でスタートしないと、センターラインは落ち着かないだろう。

 キャンプが終了し、いよいよ若手を振り落とす3月が始まった。ところで、2月のキャンプ情報としてはほとんど報じられなかったけれど、遊撃争いというならば、誰かを忘れちゃいませんかと、私はずっと言いたかったのだ。背番号63、堂上直倫である。

 父の堂上照は、1970年代…

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