みずほ銀システム変えても大規模障害「運用上まだ問題」

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箱谷真司、山下裕志、柴田秀並
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 みずほ銀行の藤原弘治頭取は1日、全国で起きたATM(現金自動出入機)障害について会見を開き、「お客様、社会の皆様に深くおわびを申しあげる。大変重く受け止め、再発防止の徹底に全力を尽くす」と陳謝した。障害は1日午後までに復旧したとも明らかにした。第三者らでつくる調査委員会を今後設け、原因の特定や再発防止策をまとめる。

 今回の障害で、全国のATMの7割にあたる最大4318台が停止したと説明。28日午後から順次復旧させ、1日午後3時までに全拠点のATMが完全復旧した。

 通帳やキャッシュカードを機械から取り出せなくなる事態が5244件発生した。ATMは不正利用による預金引き出しなどが疑われる際、一時的に通帳やカードを機械に取り込むようになっているという。取り込まれた場合、コールセンターに連絡して警備保障会社の担当者が駆けつける。ただ、今回は大規模に同時に発生し、長時間待たされる顧客が相次いだという。みずほは取り込まれた通帳やカードを顧客に連絡して返却しているが、1日夜時点で終わっていない。

 障害は使われていない定期預金口座のデータ移行作業の際に起きた。28日に70万件のデータ処理を予定していたが、藤原頭取は「想定以上に負荷がかかった。事前の見積もりが甘かった」と説明。「経営責任はあるのでしっかり受け止めていきたい」と話した。

 旧3行が経営統合して誕生したみずほは発足直後の2002年や、東日本大震災があった11年に大規模なシステム障害を起こした。19年に基幹システムを刷新したが、今回の障害を防げなかった。過去の教訓を生かせたかを問われると、「システムの構築はできあがったが、運用上の問題がまだ残っているんだと思う」と応じた。

頭取「マニュアル通りにやろうとして柔軟性を欠いた」

 顧客対応も後手に回り、混乱を広げた。みずほが障害発生をホームページで知らせたのは午後1時ごろ。検知から2時間後だ。コンビニATMが利用可能と伝えたが、当日は会見も見送った。ATMに通帳が取り込まれる人が続出し、情報公開の不十分さを指摘する顧客の声もあがった。

 11年の大規模なシステム障…

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