「菅に菅なし」危機対応また後手 政権急転、広報官辞職

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西村圭史 相原亮、菅原普
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 菅義偉首相の長男がいる放送関連会社から高額接待を受けていた山田真貴子・内閣広報官が辞職した。首相は続投させる意向だったが、世論の批判に事実上、抗しきれなくなった。続く政権の不祥事や後手に回る危機対応に、政権中枢と国民感覚のズレを危ぶむ声が政府・与党内で広がる。

 「国会審議の極めて重要な時期に、広報官が職を辞す。国会はじめ、みなさま方にご迷惑をおかけしていることを大変申し訳なく思います」

 首相は1日夕、首相官邸のエントランスホールで、謝罪の言葉を口にした。5日前に同じ場所で記者団に、「そのまま専念してほしい」と続投させることを宣言したばかりだった。

 山田氏が総務審議官だった2019年、首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から7万円超の接待を受けていたことが判明した後も、官邸は一貫して「辞める必要はない」という立場だった。

 急転したのは先月28日。政府側の説明によると、山田氏が2週間の入院が必要と診断されたという。辞意は官僚トップの杉田和博官房副長官を通じて首相に伝えられ、翌朝の持ち回り閣議で辞職が決まった。そのあおりで、山田氏が招致される予定だった衆院予算委員会の開始が、30分遅れた。

 官邸の続投戦略について、与…

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