大畠正吾
「日本一の大きさ」として、大分県宇佐市院内(いんない)町の「道の駅いんない」で飼われていたオオサンショウウオの「ゆずまる」が2月末、天国へ旅立った。
推定年齢は70歳。死因は不明だが、市教育委員会は「老衰ではないか」としている。
オオサンショウウオは国の特別天然記念物で、国の許可なく触れることはできない。
ゆずまるは2004年、九州唯一の自然生息地とされる院内町(当時)の用水路で見つかった。翌年から、たまたま増設時期だった道の駅に巨大水槽を設置し飼育されてきた。
道の駅のアイドル的存在で、特産のユズからとった名前もつけてもらった。レジ横にはグッズのコーナーもでき、ぬいぐるみやキーホルダーなどが販売されている。
死んだのを確認したのは2月28日朝。スタッフが水槽の中で動かなくなっているのを見つけた。
10年間飼育を担当してきた駅長の井福(いふく)義隆さん(71)は毎朝、「ゆずまる」と呼びかけ、かわいがってきた。
「じっとして、反応はないんですけどね。いまは身内をなくしたように悲しい」
ゆずまるは18年、「日本一」…
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朝日新聞社会部