ぎゅっと寄り添う「密」トリオ 大人の心奪うカワウソ達

川口敦子
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 「ほら見て。赤ちゃんだって! 3頭いるらしい」

 見物客がじっと水槽をのぞき込む。

 奥の四角い穴で、白い何かが動く。息をのんでカメラを構えていた男性(27)が姿をとらえた――。記者に画像を見せてくれたが、「ああ……ぶれてた。もう少し、粘ってみます」。

 癒やしを求めて、皆が会いたがっていたのは、サンシャイン水族館(豊島区)のコツメカワウソの赤ちゃんだ。1日、生後1カ月を迎えた。3頭ともメスで、名前はまだない。

 カメラを構えた男性は、同館が発信した写真をツイッターで見つけ、心を奪われた。タオルの上に、ふんわりとした毛並みの三つの頭が並び、小さな目を閉じている。「こんな時期でも関係なく、ギュッと『密』になっている。どうしても直接目にしたくなって」

 飼育員の芦刈治将さんによると、この写真は、生後19日目、2度目の体重測定の場面。実際にこんな場面を見るのは難しく、コロナ禍でも来てくれた客をガッカリさせまいと、水槽の横で誕生からこれまでの動画を繰り返し流している。

 小動物と触れ合うカフェも含め、国内に約300頭いるとされるコツメカワウソ。珍しくはないものの、目が開いたばかりの3頭の「3密」が見られるのはコロナ禍の今しかない。(川口敦子)