[PR]

 東日本大震災から間もなく10年。被災地の高齢者介護は大きな影響を受けたが、とりわけ深刻なのが、東京電力福島第一原発事故で避難指示がでた福島県沿岸部の市町村だ。現役世代の激減による介護人材不足など、人口減少が進む日本の未来を先取りしたような危機をどう乗り越えるか、模索が続く。

町唯一の特養 事業譲渡で公設民営に

 昨年12月15日。福島県広野町で、議会の全員協議会が開かれた。遠藤智町長はこの場で、経営難が続く町内唯一の特別養護老人ホーム「花ぶさ苑」(定員40人)の事業を、4月から町が引き継ぐ方針を明らかにした。

 震災後の一時休業をへて2012年4月に再開、1月時点で33人が入居している。町によると、人件費高騰などで赤字解消の見通しが立たない状況となり、運営する社会福祉法人から事業譲渡の要望があった。

 町は「介護基盤を維持すること…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら