欧米に続き、国内でも接種が始まった新型コロナウイルスのワクチン。注射針を腕に深く刺して筋肉に打つが、痛みに抵抗感を覚える人も多い。針を使わないタイプのワクチンの開発も進んでいる。
世界保健機関(WHO)によると、2月23日現在で、世界で約250種類の新型コロナワクチンの開発が進められており、このうち約70種類が人に投与する臨床試験が始まっている。
北里大学などの研究チームが実用化をめざしているのは、鼻にスプレーするタイプの「経鼻ワクチン」だ。国立感染症研究所なども、同様のタイプのワクチン研究を進めている。
北里大学の片山和彦教授(ウイルス感染制御学)は「ワクチンの注射針が嫌だという人は多い。シュッと鼻に吹きかけただけで免疫がつけば、みんなが負担を感じることなく接種できる」と話す。
これまで経鼻ワクチンは、インフルエンザでも開発が進み、米国では承認されているものもある。ウイルスは鼻やのどの粘膜にとりついて感染を引き起こすが、経鼻ワクチンは鼻やのどの免疫を直接活性化させ、感染を防ぐ効果があるとされている。
片山さんらが開発するワクチン…
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