安田琢典
三重県紀北町を流れる銚子川。群を抜く透明度と、神秘的な水の色から「銚子川ブルー」と称され、多くの人々を引きつけてやまない。その美しい川の秘密と魅力とは。
国内有数の降雨量を誇る大台ケ原の南部にある堂倉山(1470メートル)付近に端を発し、蛇行しながら熊野灘に流れ込む。銚子川の全長はわずか18キロほど。光谷や小谷小屋川、観光名所として知られる「魚飛渓(うおとびけい)」がある又口川など複数の支流が存在するが、いずれも美しい青さをたたえている。
三重県尾鷲市の県立熊野古道センターでアシスタントコーディネーターを務める井田光彦さん(49)によると、これほど水が美しくなるのには、いくつかの理由が考えられるという。
森林に覆われる流域は傾斜が急…
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朝日新聞社会部