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 世界保健機関(WHO)は2日、抗マラリア薬の「ヒドロキシクロロキン」について、新型コロナウイルスを防ぐ目的では使わないことを「強く勧告する」と発表した。計6千人以上が参加する六つの臨床試験(治験)について分析した結果、入院や死亡を減らす効果がないことが「高い確実性」をもってわかったという。

 分析結果は、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で発表された。ヒドロキシクロロキンには感染自体を防ぐ効果がないことも、「中程度の確実性」をもって確認された、としている。

 この薬は流行の初期に、新型コロナに効果があると期待され、米国のトランプ前大統領が服用を公言していた。だが、複数の治験結果から、WHOはすでに、治療薬としての効果は確認できないとしていた。(ロンドン=下司佳代子)