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 高知県四万十市の四万十川にかかる佐田沈下橋の下では、冷たい川の水の中で、1本の菜の花が咲いている。緑の葉や茎は水に沈む一方、黄色い小さな花びらは水面から顔を出し、風に揺れている。

 観光客らが懸命に咲く菜の花を見つけ、「すごい」「寒そう」とカメラを向ける。四万十川はこの冬、雨が少なく水量が減っていた。干上がった河原に菜の花が咲いた。ところが、数日前から雨の日が続き、水量が増え、菜の花は水に沈んだ。

 毎日、沈下橋を歩いて渡る近くの土居喜子さん(71)は「春の佐田沈下橋は菜の花に包まれて気持ちいい」と言う。水中の菜の花を見て「雨に負けないぞと一生懸命。コロナに負けないぞとなんだか、こちらが元気になります」と話す。(笠原雅俊)

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