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 【宮城】清水建設(東京都)の東北支店の新社屋(仙台市青葉区)が完成し、報道陣に公開された。新型コロナウイルス対策で床から風を出す新しい空調システムを導入したほか、東日本大震災の教訓をもとに、地震や水害に強い構造にした。

 新社屋は地上6階、地下1階で、床面積はのべ5588平方メートル。新型コロナ対策として、オフィスフロアに、飛沫(ひまつ)が上方向に移動しやすい性質を生かした空調システムを導入した。

 床の一部から秒速1センチメートル以下の風を吹かせて上昇気流を作ることで、ウイルスが含まれる飛沫をすばやく人の頭より高い場所に浮上させられるという。室内の空気は15~20分間で完全に換気できる。

 震災で旧社屋の天井が一部損壊したため、天井に板などを張る部分を減らし、直径約1メートルのゴム製の免震装置12基を1階天井付近に設置。2階以上の揺れを低減できるという。災害時に素早く業務を再開できるよう、72時間分の発電用の燃料とソーラーパネルも備える。水や食料も備蓄し、近隣住民への提供も可能だという。

 Web会議に使える遮音効果付きの小部屋や、性別を問わずに使えるオールジェンダーのトイレも備える。1日に会見した清水康次郎支店長は「コロナや地震に強いオフィスで東北にいる顧客の事業に貢献したい」と話した。(申知仁)

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