選手間で五輪以上に重要視されることもあるビッグタイトルの「Xゲームズ」。19歳の戸塚優斗(ヨネックス)が1月末、スノーボードのスーパーパイプ(ハーフパイプ)を制覇した。2大会連続で銀メダルにとどまっていたが、ついに壁を突破。1年後に迫る北京五輪の金メダル候補筆頭に躍り出た一戦を、本人に振り返ってもらった。
直接の勝因は、短所の克服だった。「バックサイドの回転を両方向で入れられたのが、自分の中では大きい」。後ろを振り返るような方向に回転をかけるのが「バックサイド」。苦手意識が強く、これまでは演技の最後に飛ぶのが精いっぱいだった。だが、今回は中盤に組み込み、スムーズに演技をつなげてみせた。
ただ、見る者に北京五輪での活躍をはっきりと予感させたのは、披露した計4回の演技のうち、優勝をきめた3回目ではなく、最後の1回だっただろう。
最初の空中技は、半回転にと…
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