ポストカード、実は奈良の観光パンフ、高校生3人が製作

平田瑛美
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 一見すると、奈良市の観光地のポストカード(はがき)。表面のQRコードを読み取ると市観光協会のホームページへ――。奈良県立西の京高校の生徒3人が「次世代観光パンフレット」を作った。コロナ禍で観光を控える国内外の人たちに、ポストカードを送れば奈良の魅力を届けられる。

 次世代観光パンフレットを作ったのは、同校地域創生コースの松川統吾さん、戸上彗(けい)さん、米田笑悟さん(いずれも3年)。裏面の写真は、桜並木を背景に立つ奈良公園のシカや、満月とともにライトアップされた平城宮跡など、奈良市の観光名所を写した6種類。写真部の松川さんがすべて撮影した。

 3人は2年生のとき、地域の課題を探す授業で奈良市の観光案内所を回り、観光パンフレットの課題に注目した。代表の松川さんは「A4サイズが多くて持ち運びがしづらいほか、いろんな言語で書かれていると情報が乱雑で見にくいと感じました」と話す。

 3年生に進級後、実際に課題の解決に取り組んでみた。コンパクトで手にとってもらいやすいポストカードを使い、スマートフォンなどで観光情報を見てもらう形を考えた。

 製作にあたって、3人は放課後の時間も使って市内を奔走。カードの写真に掲載する寺社や、パンフレットを置いてもらいたい観光案内所やホテル、商店街を訪れ、交渉も自分たちですすめた。

 昨年10月には印刷代をクラウドファンディングで募り、1カ月ほどで目標額を超える約21万円が集まった。すでに市内30カ所以上に置かれ、約7千枚を配布している。

 戸上さんは「いろんな場所に足を運んでここまでできて、がんばってよかったと思った」。松川さんは「コロナ禍でも友好都市や外国の方々にポストカードを届けることもやってみたい。奈良に来てもらうきっかけになってほしい」と話していた。(平田瑛美)