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 武田薬品工業は、米バイオ企業モデルナが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、今週中にも厚生労働省に製造販売の承認を申請する方針を固めた。国内での申請は米ファイザー、英アストラゼネカに続く3例目。日本政府はモデルナと武田との間で、計5千万回分(2500万人分)の供給契約を結んでいる。

 モデルナのワクチンの日本国内での臨床試験(治験)や販売、流通は武田が担当している。武田は今週中にも海外での治験データをもとに厚労省に申請する。1月から実施している日本人200人を対象にした国内治験の結果は追加で提出する。厚労省は海外と国内の治験結果を合わせて、承認するかどうか判断する。武田は5月中の承認取得を目指している。

 日本政府はモデルナと武田との間で、今年6月までに4千万回分(2千万人分)、その後9月までに1千万回分(500万人分)の供給を受ける契約を結んでいる。

 モデルナが米国で実施した治験には約3万人が参加し、新型コロナの発症を防ぐ効果は94・1%だったという。米国では既に接種が始まり、英国や欧州連合(EU)も使用を許可した。

 ワクチンをめぐっては、ファイザー製が2月中旬に国内で初めて承認され、医療従事者から接種が始まっている。アストラゼネカも2月上旬に承認を申請し、厚労省が審査している。