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 衣料品通販サイト「ZOZO」元社長で実業家の前沢友作氏(45)は3日、2023年に予定している民間初の月周回旅行の同乗者を世界から8人募集すると発表した。宇宙旅行の経験を生かし、「社会や人の役に立つ活動を加速させることができる人」「船に乗る仲間の活動を全力で応援し、協力できる人」が条件といい、書類選考や面談などを経て5月下旬ごろに8人を決めるとしている。

 発表では、月周回旅行には米宇宙ベンチャー「スペースX」が開発している宇宙船「スターシップ」を使う。23年の打ち上げ予定で、数日かけて月まで行き、月を回って約1週間後に帰還する。着陸はしない。前沢氏と操縦士ら計10~12人が乗り、乗客として8人を募集するという。

 応募の締め切りは今月14日。前沢氏は「費用は全部ぼくが出します。貸し切りです。みんなで楽しい旅行にしましょう」とコメントした。

 スターシップは100人乗りとなる大型宇宙船で、前沢氏が開発費の一部を負担している。18年、飛行1回分の座席の権利を買い取ったと発表していた。試験機はすでに高度約10キロまでの上昇に成功。着陸にはまだ成功しておらず、2回続けて爆発炎上しているが、スペースXは、今年中に無人で宇宙まで試験飛行させるとしている。

 月旅行が実現すれば、人類が月を回る軌道まで到達するのは、1972年のアポロ17号以来となる。スターシップは、米国が主導する有人月探査でも使われる可能性がある。(石倉徹也