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 3日に始まった参院予算委員会で、社民党の福島瑞穂党首は選択的夫婦別姓をめぐり、丸川珠代男女共同参画担当相の姿勢を追及した。丸川氏は選択的夫婦別姓制度への反対を呼びかける書状に名前を連ねていたことから、野党から女性の社会的地位向上を担う閣僚としての資質を疑問視する声があがっている。

 福島氏は「なぜ選択的夫婦別姓に丸川さんは反対なのか」と質問。丸川氏は「3月8日の国際女性の日にちなみ、福島先生がこれまで男女格差の解消、男女共同参画の推進に取り組んでくださったことに心から敬意と感謝を表したいと思う」と前置きして答弁を始めた。

 だが、夫婦別姓については「私には私の考えがあるのは確かですが、それはそれとして、私は大臣の任があるので大臣としてしっかり務めを果たしたい」として答弁を拒んだ。

 福島氏は「なぜ選択的夫婦別姓に反対なんですか。答えてください」と改めて質問。丸川氏は「(男女共同参画担当の)職員にも、実は私の個人としての考えを伝えていない。私の意見に左右されないで国の政策を進めていただきたい」と説明した。

 福島氏は「明確に答えてください」「大臣の資質にかかわる質問をしている」「菅総理も上川大臣も夫婦別姓に賛成とかつて言ってますね、ということで答弁されている。丸川さんだけ答えないのはおかしい」と重ねて追及。委員会室にも「担当大臣でしょう」とヤジが飛び、質疑はたびたび中断した。

 丸川氏は改めて答弁に立ったが、「国民のみなさんがすべてを理解されているわけではない。まず自分事としてとらえていただける議論を後押ししたい」。福島氏は納得せず、選択的夫婦別姓に反対の理由を、7回にわたり丸川氏にただした。

 それでも丸川氏は「大臣として反対したわけではないので、反対かどうかの答弁はできません」などと答弁を避け続けたため、福島氏は、かつて反対した理由を質問。丸川氏は「家族の一体感について議論があって、これは家族の根幹にかかわる議論だなという認識をもった」と答弁した。

 また、福島氏は「一般の人は通称も使えない」として、通称使用による不便さも指摘。丸川氏も「大臣に就任して驚いたことがある。閣議でサインしたとき、本名・大塚珠代でした。(丸川という)旧姓で選挙をしているので、非常に違和感があり内閣総務官室におかしいのではとお願いし、数年かかったが、丸川珠代と書かせてもらった。通称使用の拡大はこれからも取り組んでいきたい」と答弁した。

 これについて福島氏は「一般の人は通称使用するのも難しいんですよ」と指摘したが、丸川氏は「人格権の問題だと受け止めている人もいる。便利か不便かという話と人格権とは重さが違う」との認識を示した。