クーデター批判の大使「解任」 国軍、スーチー派一掃へ

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バンコク=福山亜希、ニューヨーク=藤原学思
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍と、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)のせめぎ合いが激しさを増している。NLD政権下で任命された国連大使が国軍を非難したのに続き、NLDは国軍側を「テロ組織」と宣言。一方の国軍は在外公館の外交官や職員の入れ替えに着手し、NLD派を一掃する構えを見せている。

 国軍の統制下にあるミャンマー外務省は2月28日、在外公館の大規模な人事異動を発令した。ミャンマーメディアによると、日米英など19の国・地域から少なくとも100人を帰国させ、代わりに本省から50人以上を派遣する。

 背景には、2月26日の国連総会の演説で、ミャンマーのチョーモートゥン国連大使が国軍を非難したことがある。大使は「私はNLDを代表している」と強調し、昨年11月の総選挙で当選したNLDの議員らで組織する連邦議会代表委員会(CRPH)から託された声明を読み上げた。スーチー氏らの拘束を「人民の要望を完全に無視したもの」と批判し、抵抗を示す3本指を立てるポーズをとって、クーデターに抗議した。

 これに対し、国軍は2月27日付の外務省名の文書でチョーモートゥン氏を「大逆罪を犯した」と批判し、「解任」を発表した。

 だが、チョーモートゥン氏は3月1日に国連に届けた書簡で任期は続いていると主張。「民主的な政府に違法なクーデターを仕掛けた加害者に、我が国の大統領の合法的権限を取り消す権限はない」と訴えた。

 翌2日に国連にミャンマー外…

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