八戸の商社がモルドバワインを全国展開へ 青森

横山蔵利
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 青森県八戸市の商社「ファーストインターナショナル」(吉田誠夫社長)が、国内ではあまり流通していない東ヨーロッパ・モルドバ産のワインを輸入し、全国展開を開始した。新型コロナウイルスの影響で地域の経済が逆風を受けるなか、「隠れたワインのよさを知ってもらいたい」と意欲的だ。

 モルドバは世界最古のワインの産地のひとつという。フランスのブルゴーニュとほぼ同緯度に位置し、土壌の養分が豊富でブドウの生産に適しているとされる。

 今回輸入したのは、モルドバにあるワイナリー「Maurt」からのスパークリングワイン。1996年に設立された比較的新しいワイナリーだが、数多くの賞を受賞している。

 ファーストインターナショナルは、地元経済界の要望を受け、商工会議所などが出資して94年に設立された。「地域密着型」の貿易商社をめざし、地域のニーズをとらえた小回りのきく海外取引が特徴だ。

 これまでにリンゴをはじめサバやイワシなどの輸出を手がけ、海外からは木材やタマネギ、カボチャなどを輸入してきた。モルドバのワインは国内にわずかに輸入されている程度だというが、八戸市内で試飲会などを重ね、白やロゼなどのスパークリングワイン5種類の販売を決めた。

 社員は10人。年間に約15億円の売り上げをあげるところまで成長している。しかし、ここまでの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。海外の取引相手からの悪意あるクレーム、入金の遅れなど、さまざまな問題を乗り越えてきたという。

 長く同社を統括してきた取締役の吉田悦子ゼネラルマネジャーは「取引は相手との信頼関係です。海外に直接交渉しに行ったことや、裏切られることもありました」。モルドバ産のワインについて「自宅にいる時間が多くなるなか、ぜひ一度試してほしい」と話した。

 同社のホームページ(http://www.firstintl.co.jp別ウインドウで開きます)にアマゾンの購入ページへのリンクがある。問い合わせはファーストインターナショナル(0178・71・2282)へ。(横山蔵利)