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 江戸時代から続く伝統行事の「だるま市」が3日、東京都調布市の深大寺で始まった。足を運んでみると、今年は新型コロナ対応で規模が縮小され、疫病退散の妖怪「アマビエ」だるまも並んでいた。

 例年、参道には約160の露店が並ぶが、今年は半減。従来は、お堂の中で30分僧侶にお経を上げてもらう「護摩祈願」も、ウォークスルー式にし、数分に短縮していた。雅楽衆や高僧らが豪華な衣装を身につけて境内を練り歩く「お練り行列」も中止に。だるまに目入れをする僧侶は手袋とマスク姿で、ビニールカーテン越しに作業していた。

 高崎からだるまを売りに来た福沢薫さん(62)は、「毎年来るお客も今回は来ない。早く日常の生活が戻ってほしい」。その隣で販売していた女性は例年、全国10カ所ほどを巡るが、今年はほとんど中止になったといい、「危機から脱出したいと願いを込めだるまを買う人もいるのに」。

 そんな中、アマビエのだるまを二つ購入した人がいた。医療関係の仕事をする調布市内在住の藤井直子さん(43)。山口に暮らす夫の両親に送るという。「東京の感染者が多いといつも心配してくれるので」。市は4日まで。(平山亜理

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