復興景気ピークアウト 東北企業売上高、初の前年度割れ

石橋英昭
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 東日本大震災で落ち込んだ後、復興特需を背景に伸びていた東北6県の企業の売上高が、昨年度初めて前年を下回ったことが、東京商工リサーチの調べでわかった。業績は震災から回復しているといえるが、復興景気のピークアウトが鮮明だ。2020年度も、コロナ感染拡大の影響でさらに減収が見込まれる。

 同社の企業データベースを使い、連続で業績比較が可能な企業が対象。09年度を100とした水準の推移をみた。

 売上高は震災以降増収を続け、18年度は122・8に達したが、19年度122・0と減収に転じた。消費増税や人件費上昇などが懸念材料になったという。純利益は、10、11年度は8割減と大幅に落ち込んだが、12年度214・9と急回復。17年度368・4とピークに達した。

 景気を引っ張ったのは建設業。復旧・復興工事で売上高を伸ばし、16年度に151・3に達した。その後も震災前を大きく上回ってはいるが、公共工事が縮小したことで3年連続の減収となっている。石橋英昭