モロゾフのプリン容器はあれに 兵庫県監修のあるある本
東西南北より海側、山側(神戸・阪神)。セブンイレブンは都会の象徴?(但馬) 兵庫県内の「あるある」ネタをマンガで軽妙に描いた「あるある兵庫五国」(ぴあ、税込み1078円)が2日、発売された。
摂津(神戸・阪神)、但馬、淡路、播磨、丹波が一つになった県には多様な魅力がある。それを再発見しようと県が立ち上げた「兵庫五国連邦プロジェクト」のインターネットサイトに寄せられた1500件以上のエピソードが本のネタ元だ。県広報戦略課が監修し、「県公式」をうたっている。
思わずひざを打つエピソードもあれば、新しい発見も。「電車の乗り方を忘れた」というネタは、かつて淡路島を走っていた鉄道が1966年に廃線になったからだが、県民でも若い世代はあまり知らないのではないだろうか。
収録されている67話のマンガやイラストは、県のポスターのデザインも手がけてきたもぐらさんが担当した。マンガでは五国それぞれのアニメキャラクターが登場人物となって、あるあるネタを親しみやすく紹介。ページ下部にはSNS上の反応も添えた。
県広報戦略課の担当者は「ベタなものが良いかというとそうでもなく、課のメンバーで相談しながら、くすっと笑えるものを選んだ。家族や友人、県外の人と話すときに、話のネタにしてもらえたら」とPRする。
本はA5サイズで96ページ。一部書店で販売するほか、アマゾンなどのネット通販でも購入できる。(武田遼)
紹介されている「あるある」の例
▽神戸・阪神
・歯ブラシ立てやお茶のコップはモロゾフのプリンの容器
・メロンパンって「サンライズ」のこと?
▽播磨
・祭りのときに仕事をしていると怒られる
・たまご焼きと言えば明石焼き
▽但馬
・全国の天気予報で神戸ではなく松江をみる
・履き替えるのを忘れて長靴で神戸に行った
▽丹波
・霧が深い日はしっとりと髪や服がぬれる
▽淡路
・チーム分けの時に使うグーとパーでの組分けはグーとチョキ