ウミガメ形クッキーにきゅうりジャム 徳島で商品化へ

斉藤智子
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 新規就農する若者らを呼び込んでキュウリの産地を活性化しようと、「きゅうりタウン構想」が進められている徳島県海部郡の牟岐、美波、海陽の3町で、農家などが、ひと味違ったキュウリ加工品の開発に取り組み始めた。乾燥パウダーにして生地に入れ焼き上げた「きゅうりクッキー」で、夏ごろの商品化を目指す。

 構想は2015年に海部郡3町と県、JAかいふが立ち上げた。県南部総合県民局によると、JAかいふに出荷しているキュウリ農家は14年の31戸(平均年齢66・9歳)から、19年は27戸(平均年齢52・9歳)になった。移住や実家を継いで新たな就農があり、5年間で39歳以下が1人から7人に増え、80歳以上は9人から1人に減るなど構成が変わりつつあるという。

 そんな中、女性部のメンバーらが取り組み始めたのが、新たな特産品づくり。「規格外のキュウリを有効活用したい」「きゅうりタウンをもっと知ってほしい」「キュウリ農家なのに、子どもがキュウリを食べない」と問題意識を持っていた。昨夏からパウダーを作って、シフォンケーキなど菓子の試作を重ね、クッキーを商品化することにした。

 美波町で2月中旬、フードコーディネーターの田中美和さんを講師に迎えた研修会が開かれ、キュウリ農家やJA職員ら6人が参加した。材料の配合や焼く温度、厚さなどを検討。ウミガメの形に型抜きし、煮詰めたきゅうりジャムを甲羅にのせた「ロシアクッキー風」にして試食した。田中さんは「甘みやうまみが凝縮され、生と違う魅力がある。ジャムがいいアクセント」と話した。

 クッキーは直売所やイベントで販売する計画という。海陽町のキュウリ農家、数度(すどう)泰葉さん(37)は「意外性があって話題になるものをキュウリでつくりたいと思った。海部郡が盛り上がって、全国的に知られたらいいなと思う」と話した。(斉藤智子)