菅首相「官僚更迭して緊張感走った」 人事権めぐり持論

小林豪
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 3日の参院予算委員会では、菅義偉首相の「人事権」の行使の仕方と、それが官僚との関係に及ぼす影響などが議論になった。

 立憲民主党森ゆうこ氏は、首相の著書のなかの「『伝家の宝刀』人事権」という項目にある、総務相時代にNHK担当の課長を更迭した話を取り上げた。

拡大する写真・図版参院予算委で質問する立憲民主党の森ゆうこ参院幹事長=2021年3月3日午前9時3分、恵原弘太郎撮影

 森氏は「本の中に、人事権を行使して、官僚の中に緊張感が生まれたと書いているが、『緊張感』とは何か」と尋ねた。

 首相は「当時、NHK改革を行いたいと思ったが、担当課長が私の方針と違うことを言っていた」「私は更迭した。それによって役所に緊張感が走ったということは事実だ」と説明。「せっかく大臣になった。自分が掲げてきた政策を実現するということは当然なこと」とも語った。

拡大する写真・図版参院予算委で立憲民主党の森ゆうこ氏の質問に答弁する菅義偉首相=2021年3月3日午前9時4分、恵原弘太郎撮影

 これに対し、森氏は「私が官僚だったら、気に入ることしか言わないでおこうと思う。その弊害が表れている」と指摘。首相肝いりの消費喚起策「Go To」事業を引き合いに「周りはやめた方がいい、と。しかし、みんな気に入られることしか言おうとしない。だからいま、迷走しているのではないか」と疑問を投げかけた。(小林豪)