ニューヨーク=藤原学思
クーデターで権力を握った国軍側の治安部隊と、抗議デモの参加者の衝突が激化しているミャンマーで3日、計38人の死者が出た。国連のバーグナー担当特使が同日、会見で明らかにした。国連安全保障理事会は5日午前(日本時間6日未明)に非公開の緊急協議を開き、対応を話し合う。
ミャンマーでは2月28日にも18人が死亡したばかりだったが、3日はクーデター発生後、過去最悪の死者数となった。バーグナー氏によると、治安部隊は実弾を備えた短機関銃を使用したとみられるという。
クーデター発生後、拘束された人数は約1200人に上るが、家族はどこに拘束されているのか、健康なのかについては知らされていない。バーグナー氏にはミャンマー市民から、1日2千通ものメッセージが寄せられているという。
情勢が緊迫する中、安保理は英国の要請で、5日に対応を議論することを決めた。バーグナー氏は「我々は非常に強い手段をとらなければならない」と述べ、安保理に行動を促した。経済制裁決議の採択が念頭にあったとみられる。
ただ、安保理で決議を通すため…
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朝日新聞国際報道部