太陽のようなオレンジ、「茜」を再び染料に 復活へ一歩

有料会員記事

佐藤美千代
[PR]

 万葉集にも登場する「あかねさす」という枕ことばの語源で、古くから染料として用いられた植物、国産の茜(あかね)。今ではほとんど使われなくなったその色を再び着物などでよみがえらせようと、京都の過疎地を中心に復活プロジェクトが進んでいる。友禅の着物が初めて完成し、展示会で披露されている。

 茜はアカネ科の多年草。根が赤いことから名付けられた。赤く照り映えるという意味の枕ことばは、万葉集の歌「あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」(額田王)でよく知られる。

 国内では本州や九州に自生し、根は藍や紅花と並ぶ染料として古くから使われた。だが、明治以降は、より簡単に染まる輸入の西洋茜や合成染料にとって代わられ、ほとんど使われなくなったとされる。染織史家の故・吉岡幸雄さんは自著で、茜染めの技法は手間がかかるうえに色が濁るなど難しいことから、中世の終わりごろから廃れていったと紹介している。

 その色は西洋茜よりも黄みが…

この記事は有料会員記事です。残り804文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら