2月19日の診察で、白血球の数が大きく減少していることが分かりました。毎日飲み続けている抗がん剤スーテントの副作用です。本来であればさらに1週間、服用を続ける予定でしたがいったん中止し、最低2週間休薬して服用を再開するか決めることになりました。足し算命684日のことでした。
2週間たった3月5日、幸い白血球の値は治療できるぎりぎりのところまで回復し、がん治療を再開できました。ありがたいことです。
がん患者にとって治療は文字通り命綱です。治療できなければ、すぐに死なないとしても生きられる時間が少なくなるのは間違いないでしょう。がんになると、治療=生、治療しない=死と捉える人が圧倒的に多い。そこから「検査の数値を見れば薬が効かなくなっているのは分かるが、治療を中止するのはイヤ。だって治療を止めたら死んじゃうじゃないか」と絶叫する患者も出てきます。
薬の副作用は苦しいし、命を縮…
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朝日新聞社会部